不動地区<名立区<新潟・上越

■沢田屋酒店<不動地区<名立区<新潟県上越地方

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上越市最高峰の「不動山(1430.1m)」。左にちょこっと見えるのが、妙高山。 右は、火打山、焼山。

■不動地区

妙高に火打、焼山。これら頸城連山に抱かれるようにそびえるのが、上越市最高峰の不動山。標高は1430.1m。

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今冬の不動地区(平成20年3月)


この不動山の麓、新潟県上越市名立区・不動地区。「東飛山」・「上瀬戸」の2つの集落で構成され、73世帯・232人の地区です。

■名立区(新潟県上越市)

新潟県南西部に位置し、幅:約5km、奥行:約23kmの、”うなぎの寝床”のように細長い形をしたのが、「新潟県上越市・名立(なだち)区」です。
1000世帯、人口3200人
海岸部と名立川に沿った約12kmの間に、多くの集落が点在し、昔から「西浜七谷」の一つ、「名立谷」を形作ってきました。

まちの中央を流れるのは「名立川」。
上越市の最高峰「不動山」には、ブナを中心に豊かな原生林が広がっています。「ニホンマメシジミ」の生息が確認されるほど、氷河時代からの手付かずの自然が残っています。名立川は、ここを源とし、作物を育て、人々の生活を潤しながら、日本海に注いでいます。今は、上越市の水道水源の約1/4をまかなう、名実ともに重要な河川です。

日本海にひときわ突き出ているのが「鳥ケ首岬」。
昔から日本海を行き来する船の目印となってきました。今も、鳥ケ首岬灯台がおかれ、役割は変化していません。

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名立区の中心街。鳥ケ首岬や名立漁港、うみてらす名立も見えます。遠くには、米山も・・・

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名立区折居付近。遠くに不動山や火打山も・・・

区内の縄文時代の遺跡からは、多数の土器や石器などが発見され、我が先祖は、5000年もの昔からこの地に住んでいたことがわかります。また、加工途中のヒスイの勾玉も発掘され、奴奈川姫の文化圏の一翼を担っていたこともうかがえます。

また、今から千余年昔の『延喜式駅名帳』という書物に、「名立」の地名が記されているように、北陸路の要衝とされ、駅や宿場が置かれてきました。奈良時代から続く「岩屋堂観音堂」や、平安時代から式内社の格式を誇る「江野神社」・「円田神社」など、歴史的な建造物も数多く残されており、今も、多くの人々の信仰を集めています。

宝暦の高田地震による名立崩れや、昭和24年3月の機雷爆発事件など、多くの悲しい出来事もありましたが、市町村合併して「上越市名立区」に生まれ変わり、さらに発展が期待されます。

■新潟県上越地方

越後国。その昔は高志国。今は新潟県。
越後の中でも、京の都に一番近いということで、「上越後(かみえちご)」と呼ばれてきました。そして今は新潟県上越地方。
新潟県は、富山県に近い方から、「上越」、「中越」、「下越」、「佐渡」の4つの地域に大きく分かれます。
上越地方には、上越市・糸魚川市・妙高市の3つの自治体があります。

nunagawa.jpg奴奈川姫の像

奴奈川姫の里

奴奈川姫(ぬながわひめ)をご存知ですか?
『古事記』・『出雲風土記』には「賢き麗しき姫」と。
新潟県糸魚川市。新潟県柏崎市。長野県信濃町。ここに、「黒姫山(くろひめやま)」という同じ名前の山があります。この3つの山を結んだ地域が、当時、奴奈川姫の国だったといわれています。
この地は、ヒスイの大産地として、古代でも日本中に知れ渡っていたそうで、この地のヒスイが、青森県の山内丸山遺跡をはじめ全国から出土しています。
賢くて麗しい奴奈川姫の噂を聞きつけた出雲国の大国主命は、わざわざ荒海の日本海を船で渡り、求婚しにやってきました。そんな2人が、浮き名を立てた場所であることから、この「名立」という地名が
ついたとか・・・
この新潟県上越地方には、そんな古事記の時代からの酒文化が根付いています。

kenshin.jpg上杉謙信公の像

上杉謙信と春日山城

NHK大河ドラマ「風林火山」で、Gackt が演じて話題となった「上杉謙信」は、ここ上越市の春日山城を拠点に活躍しました。
下克上の戦国の世にあって、”義”を重んじ戦い続け、生涯未婚を貫くなど、謙信は異色の武将といわれています。有名な「敵に塩を送る」という故事は、上杉謙信の生き方そのものと言ってもいいでしょう。
自らを生まれ変わりと信じ、厚く信仰していた毘沙門天からとった「毘」の文字を、戦場の旗印に、越後の龍とも呼ばれ激しい戦いをしていた反面、書や和歌にも通じていたいわれています。
また、たぐいまれな酒豪でもあったようで、早生したのも酒が遠因ではないかといわれています。

rice.jpg上越市は、米と酒の一大産地

頸城杜氏

酒造りの責任者は、「杜氏(とうじ)」。その酒造会社の、社長でも会長でもありません。
酒米の精米から蒸米、麹づくり、仕込み、絞り、火入れ、瓶詰めと、日本酒をつくる過程のすべてを、杜氏が取り仕切ります。
新潟の杜氏は、「越後杜氏」の名で全国に名を轟かせていますが、その中でも「頸城杜氏」は、その数の多さからも越後一。
灘や伏見にまで出かけ、酒づくりの先頭に立った頸城杜氏は、この上越市が出身です。全国でも唯一、高校に醸造科を設置し、杜氏をはじめ蔵人の養成を行ってきました。
このサイトでは、新潟県上越地方の麗しき酒を、多くの方々に広くお伝えしたいと思っています。

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